ぼくは薬科大学の3年です。高校3年のときにダーク&ショーの「生命拡張」を読んで触発され、バイオケミカル理論を研究しようと思い、理系に転じて薬学部に入りました。ところが、学生の7割は女の子で、「薬剤師の免許さえ取れればいいの」とはっきり口にするような人ばかりです。講義のほうもアミンのアセチル化など基礎的で面白みのないものばかり、おまけにテストになるとふだんは代返を頼んで遊んでいる女の子が要領よく優を取り、ほかの大学の自主講座に出るなどして最新の知見まで勉強しているぼくが追試になったりします。だんだん、大学に行くのが空しくなってきて、ついに昨年は休学してしまいました。ひと言で言って、大学は自分の能力を発揮できる場ではないのです。1年のときの自然科学史のレポートではAを取り、その教授だけが実力をわかってくれましたが、専門科目の先生は昨年までの出席状況を見て、ぼくを怠け者呼ばわりしました。ぼくは、大学をやめて正当に能力を評価してくれる場所を探すべきなのでしょうか。(北区M・A)
ニューエイジ文化好きの高校生だったとはこれまた、おませなこと。そういうアプローチから薬学部を選ぶ人は少ないで双から、A君もお友達を見つけるのに苦労したでしょう。向学心も旺盛なA君なのに結局は休学しなければならない羽目になって、残念でしたね。本格的に勉強しようという気があるのに、学校が自分の考えて居たような場ではないことに気付き、コピーだけで試験をクリアするおちゃらけた同級生のようにも出来ず、やるなら自分でびしっとやろうと思っているうちに機会を逸して留年しちゃったりする。そうすると周りの人は結果だけを見て勉強が嫌いなの?なんて全く的外れのことを言ったりするから、余計に学校に出づらくなる。こういう構図を指してスチューデント・アパシーなんていった人がいました。日本語に訳せば学生無気力とでもいうのかな、ずいぶんと失礼な呼び名じゃありませんか。こういう人は、やると決めたら自分の能力をフルに発揮したい、その場しのぎじゃイヤ、というある意味では完全主義者に近い性格傾向をもっているのです。アパシー(無気力・無感動)に見えるのは外側だけです。現にそういう人は、直接に成績とは関係なく自分を表現できる教養科目、サークル活動、バイトなどでは、熱心で優秀だと高く評価されることが多いみたい。これを読んでいやー、おれもそうだったという社会人の方、たくさんいるでしょう。そういう私も、この答えを書きながら冷や汗が出るほど、こうでした。
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